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   和白駅について

 明治37年(1904)1月1日に博多湾鉄道が開業し、開通したのは現在のJR香椎線の西戸崎~須恵間21,2kmでした。当時和白駅はありませんでした。「和白駅」は明治38年(1905)1月24日にできました。駅がなかったので、地元の大地主安河内千吉氏が湾鉄に自分の土地を提供することを申し出て、駅設置を陳情しました。湾鉄は大正13年(1924)、この線と別線の新博多~和白間を開業し、翌年、和白から宮地岳まで延長した。現貝塚~津屋崎間になる宮地岳線である。よって和白は二つの線の列車が着く駅になる。初めは別の線でも、同じ会社だからよかったが(五社合併で西鉄になっても同じ)、昭和19年(1944)初め出来た線は国に買収されて国鉄香椎線、宮地岳線の方は西鉄に残ったから、この時点からは他人。それぞれ別の駅舎とホームがあるが、JR駅舎から跨線橋を渡って西鉄のホームにも、西鉄の駅舎からJRのホームにも行くことが出来ます。


昭和20年代の和白駅構内と新開公営住宅 (ふる里のむかし わじろ より)