85<<  84 >>83

   四神相応(しじんそうおう)

 天の四神の方角、東西南北を司る神獣を地形や地勢に当て嵌めた、地上で最良の地勢。左(東)に流水(青竜)、右(西)に大道(白虎)、前(南)にくぼ地(朱雀)後(北)に丘陵(玄武)のあるものをいう。このような土地に住むと、一族は長く繁栄すると言われている。日本では平安京の地勢がこれにあたるという。(相応)
  ◆ 青龍(せいりゅう)は青い龍で、方位は東、色は青、地形や地勢は川を表す。
  ◆ 白虎(びゃっこ)は白い虎で、方位は西、色は白、大道大きな道を表す。
  ◆ 朱雀(すざく)は鳳凰の様な鳥で、方位は南、色は赤、地形や地勢は池や沼、湖、平野を表す。
  ◆ 玄武(げんぶ)は亀に蛇が絡まったような動物で、方位は北、色は黒、地形や地勢は丘や山を表す。
このように、四神に相応した最も貴い地相を四神相応といい、東に「大きな河」のあるのを青龍、西に「広い道」のあるのを白虎、南に「大きな池」のあるのを朱雀。北に「丘陵」のあるのを玄武とする。ちなみに、相撲の土俵の屋根の四隅の房は、この四神の色である。