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   アインシュタイン来福

 物理学者アインシュタイン博士は1922(大正11)年、博多や門司を訪れています。博士が日本に来たのは、1922年11月から12月にかけての43日間。東京の出版社「改造社」が招待し、日本に向かう船上でノーベル賞受賞の知らせを受けて、神戸や東京、仙台、京都などを巡り最後に九州にきています。12月23日北九州市に到着、三井倶楽部(旧門司三井倶楽部)に宿泊し、翌24日、列車で博多に向かっています。博士と親交のあった桑木或雄氏・九大教授や医師の三宅速氏・九大教授が合流し、同日午後、福岡市の「大博劇場」で開かれた講演会には3千人余が詰め掛けました。博士は「大黒板に図解を試み」、講演は5時間に及んだといいます。
2918年(平成31年)1月26日付、西日本新聞「博多モノ語り(シリーズ63)」掲載による