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   筑前勤王党のはしり

  菊池氏の第12代当主・菊池武時(たけとき)は菊池隆盛の次男。第10代当主・菊池武房の孫。第11代当主・菊池時隆の弟にあたる。
  文政10年(1827)、筑前藩士二川相近(すけちか)が奈良吉野の桜を福岡の七隈原(ななくまはら)の菊池武時の墳墓の傍らに植えて慰霊した。
  天保2年(1831)、筑前藩士城武貞(たけさだ)が菊池武時の墓碑を建立した。筑前藩書家 吉留杏村(よしどめあんそん)が墓碑銘を揮毫した。筑前藩納戸役で、今中仁左衛門(じんざえもん)、長尾正兵衛、伊丹三十郎らと「楠公会(なんこうかい)」を結成した勤王派であった。墳墓に菊池神社の社殿が、筑前藩主・黒田長知(ながとも)によって明治2年(1869)建立された。


菊池神社