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   東公園の今昔

 福岡市東公園は、昔はその一帯が箱崎松原、千代松原と呼ばれた広大な松原の地。明治9年(1876)に、太政官布告に基づいて松原の一部の約20ヘクタールの土地が福岡県内最初の公園地に指定されました。明治元年(1868)には、旧福岡藩主・黒田長知公によって、招魂社が妙見・馬出の地に創建されています。当初は東松原公園の名称でしたが、明治33年(1900)に県営東公園と改めるとともに懸の管理となりました。明治37年(1904)には元寇ゆかりの亀山上皇と日蓮の巨大銅像が建立されました。さらに明治43年(1910)11月に川上音二郎によって現在の博多税務署付近に洋風劇場の博多座(初代)が建てられました。また昭和8年(1933)には福岡市動物園が開園しましたが太平洋戦争の戦局悪化により、昭和19年(1944)に閉園しました。昭和56年(1981)には公園側に県庁舎が移転しました。現在、福岡県庁、福岡県議会、福岡県警察本部等公共施設が大半を占めています。