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   箱崎三山

  筥崎八幡宮の境外末社、箱崎三山は、御祭神の一つ神功皇后の三韓出兵に関する伝説に関わる三つの神社。「米山」は米俵・水・食糧を集め米俵を山積みしたところが、箱崎1-8-17の米山弁財天(宇佐殿)です。また武器、防具など数々の道具を集積した場所が馬出5-12-13の道具山神社です。この神社は恵光院にあったのを昭和59年2月に現地に移転した稲荷社。さらに軍船の動心を保つため重たい水・食糧・武器を載せた船のバランスを調整するために当時は砂を使用しておりその真砂(まさご)を集めたところが武内神社のあった「真砂山」で、武内神社は筥崎宮の中に東末社のひとつとして移され、筥崎宮東門から北に延びる通りの一角の箱崎1-27に「旧武内通り」の石碑が残っており、碑文に「往昔此処に箱崎三山の一つ真砂山があり山上に神功皇后にお仕えした竹内宿祢を祀る武内神社があったことに由来」とあり、これらの三つを箱崎三山と云う。